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2026/4/7
「経理×経営」を軸にした経営支援 ーー Numberline社の土台をつくる、AI時代のコーポレートサイト制作事例

社名に「数字で(Number)経営の道筋(line)を立てる」という意味を込め、経理の専門知識と経営経験の双方から、最適な経理支援を提供しているNumberline社。
今回、コーポレートリブランディングをきっかけに、コーポレートサイトの制作と営業活動において利用するスライドデザインの制作をLumosにて支援いたしました。
本記事では、代表の三浦様に自社のビジネスにかける想いと共に、支援過程の裏側についてお話を伺いました。
「会計」を“バックオフィス”ではなく、経営の意思決定材料として届ける
ーーまず、貴社の事業について教えて下さい。
財務経理のサポートや、数字を通して現状を可視化する経営支援を行っています。経理BPOに加えて、上場準備支援や内部統制(J-SOX)の構築、システム導入支援なども手がけています。一般的に、経理・会計業務は「バックオフィス」とまとめられることが多いですが、私たちはこの領域を経営に直結する重要な立ち位置として捉えています。
そのため私たちは、単に顧客の経理業務の改善に留まるのではなく、その先にある本質的な経営支援を届けています。具体的には、経営の意思決定をするために必要な会計情報の整理や、数字から見える事実の捉え方などの情報を揃え、経営の議論をより活性化させる支援をしています。
会計士から経営支援パートナーへ転換したキャリア
ーー三浦さんは、元々は会計士としてキャリアをスタートされたと聞きました。
はい。ファーストキャリアでは、いわゆるBIG4と言われる四大会計事務所のうちの1社での経験を選びました。当時勤務している中で、将来的には会計士としての専門性を高めていくというよりも、会計領域を土台にした経営に挑戦していきたい気持ちがありました。
ーー事業化に舵を切ったきっかけは?
起業する前、ベンチャー企業での経営サポートに携わったことがきっかけです。その時、会計情報を通して経営に関与することは、ただ「会計」単体で携わるよりも価値が高いと感じました。
どんな経営をするにあたっても、数字は全ての土台です。まずはその数字を正確に作ることがとても大切だと考えています。その数字を作るプロセス自体にも、経営の意思決定をサポートする本質的な価値が含まれていることに気づき、「会計を起点にした経営支援」を事業化していくことにしました。

組織として事業を拡大するためのリブランディング
ーーそれでは、今回コーポレートサイトの制作をご依頼いただいた背景を教えてください。
一般的に会計士は独立する際、個人事業主の形を選択することが多いです。しかし私たちは、経理支援に加えて経営支援も軸にしている以上、土台となる経理実務にそれなりのリソースが必要になります。
そのため、私個人で何かをやっていくという形ではなく、組織としてビジネス化していくことを目指していました。最初の一歩として、自社を世の中に知ってもらうためのベースを作るために、コーポレートサイトの制作を決めました。
ーータイミングとして、リブランディング的な要素もあったと伺いました。
はい。もともと別の会社名で事業を行っていたのですが、事業の方向性を再定義するタイミングで、リブランディングを試みました。
一般的にこの領域は、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)会社という枠組みになりますが、会計+バックオフィス+αで経営にも関与していくという付加価値をしっかりサイト上で表現したい意図がありました。
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AIを適材適所で活用し、依頼から約1ヶ月でサイト公開
ーー実際の支援はどのように進んでいきましたか?
コーポレートサイトの制作は、相談してから約1ヶ月でサイトの形が出来上がるという、スピード感ある進行でした。
実装してほしい大まかな構成は、弊社側でAIを活用しながら整理したものを事前にお渡しをしていたのですが、それを共通言語にデザイナーの方と壁打ちをしながら進めてもらいました。要件をしっかり満たしていただき、その上、期待以上の仕上がりでした。
ーーAIで要件を整理したとおっしゃっていましたが、AI時代に制作を外注することについていかがお考えですか?
自社でもAIをかなり活用していて、生産性は少なく見積もっても5倍くらい上がっています。しかし、実際やってみると、特にデザイン領域は、まだまだAIだけでは実現できない部分が多いと感じています。AIは要件の整理や、8割程度の完成度まで持って行くには役立ちますが、最後の2割を仕上げる部分に課題が残る印象です。
AIを使って自分でやる、という選択も無くはないと思っています。しかし、例えば自分がやると8時間かかる内容が、プロにお願いすれば2時間で終わり、その時間で自分も本来やるべき仕事に集中できる。適正なコストを払って、プロにお願いするという選択が合理的ですよね。
今回、デザイン領域でのAIとの共存・共創、という点でも良いご支援をしてもらったと感じています。

ーーその後、スライドデザインの制作もご依頼いただきましたよね。
もともとはコーポレートサイトの制作依頼のみでしたが、実際に出来上がったサイトを見て、この世界観を踏襲したスライドデザインの制作もお願いしたい!と、追加で依頼しました。
営業の場面でも、スライドを見せると「かっこいいですね」といったお声をいただくこともあり、ブランディングの観点でも効果が出ていると感じています。
顧客目線のデザインをしていただき、これはAIで簡易的に仕立てたものでは得られなかった結果だと思っています。
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海外拠点への挑戦。マレーシアから更に広がる経営支援
ーーそれでは、貴社の今後の展開についてお聞かせください。
現在、マレーシアのクアラルンプールに新たな拠点を立ち上げ、オフショア展開を開始する予定です。
データ入力などのオペレーション作業を、AIも活用しながらより効率的に実施したり、英語圏という強みを活かして外資案件の創出に繋げたり、といった次の目標を持っています。
国内に留まらない強みを活かしながら、会計領域からの経営支援を更に多くの方々に届けていきたいと思っています。
ーー貴社内でのAI活用や、顧客へのAIを通しての価値提供についてはいかがですか?
今Anthropic社のClaudeなど、AIの発展の勢いがすごいので、業界全体に大きな変化をもたらすと感じています。当社としては、AIを積極的に活用することで自社の効率化を推進できているだけでなく、よりクオリティの高いサービスを顧客に提供できるようになっています。
だからこそ、AIが担う部分と人が担う部分を適切に分解し、工程を設計していくことが重要だと感じています。そういった観点を踏まえながら、自社でもAI活用をどんどん推進しています。こうした自社でのAI活用ノウハウも、今後は支援の付加価値として提供していきたいです。
例えば、AIを導入したいが「どこから手を付けていいかわからない」という企業に対して、AI活用の設計とセットでの経営支援を提供していけたらと思っています。
ーー最後に、これからこういった開発支援を検討している企業に向けてメッセージをお願いします。
これから起業していきたいというフェーズや、リブランディングを検討しているフェーズでは、今考えていることを言葉に出して対話を重ねることがとても大切です。最初はAIに伝えて、希望するデザインや要素など思考を整理し、それを伴走者との共通言語にしていくことも効果的でした。
今回のLumosさんの支援では、出てきた共通言語に対して、ある種の、批判的な視点も持ちながら、本質や本心に寄り添い一緒に議論をしてくださいました。コミュニケーションを重ねながらの開発スタイルを希望される方に、ぜひおすすめしたいです。
「会計を通じて経営を支援」するNumberline社の、入口となるコーポレートサイトの制作を任せていただいた本案件。
AIを活用すべき領域ではAIを使い、人がバリューを出せる領域で価値を出す、そんなAIとの共創を三浦様との対話を通して共に体現できた事例となりました。
今回制作したコーポレートサイトやスライドデザインが、今後のNumberline社の更なる発展の一助となれば幸いです。三浦様、ありがとうございました!